2013年11月07日

柳節の「やんなじ」

柳節(やなじぶし)

柳は緑 花は紅 人はただ情 梅は匂い
(ヤナジワミドゥリ ハナワクリナヰ フィトゥワタダナサキ ゥンミハニヲゥヰ)

「柳(やなじ)」は古典女七踊りの一つであります。
柳節は邪気を払う歌とされ、家やお墓の新築の時に歌われる歌でもあります。

この曲は題名は「やなじぶし」といいますが、歌の歌い出しは「やんなじはみどぅり」と歌います。
おそらくこれは、柳は楊の木(やんのき)と言ううらしくそれが関係しているのでしょう。
http://gogen-allguide.com/ya/yanagi.html

この歌は7786形式のいわゆる仲風調です。
赤犬子の作と言われていますが、野村流師範、諸見川和男先生の書「工工四琉歌散策」には、「柳は緑 花は紅の詩は中国宋代で既に三百年前に生まれており、尚真王代の吟遊詩人赤犬子の作とは曲節を作った人になるのでしょうか。」とあります。

柳節は比較的古い楽曲であることがわかります。さらにさかのぼれば起源は古代中国という、歌い方にそれが残されているという歴史のロマンを感じますね。


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Posted by takachiyan at 11:12│Comments(0)古典音楽
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