2010年05月24日

ウヮーシジキ

古典音楽の歌い方ですが、昨日の研修会で松田健八先生がおっしゃっていた「ウヮーシジキ」というのがあります。方言でウヮースンは追加する、次々と加えるという意味ですがこのウヮーシジキとは三線の弦音のすぐ後の二部五厘の拍子つまり弦を弾いたらすぐに謡仮名がが付くことです。

工 五 四 工 四 乙 四 合
                                とぅ び ・・
(中城はんた前節)

この二部五厘付けの歌い方は実は多くの曲にあります。上記の中城はんた前節の他かぎやで風節、恩納節、辺野喜節などにもありますが、多くの方が五分付けで歌っています。私も意識しないと五分付けで歌ってしまいますが・・。
ウヮーシジキで歌うことで曲に緊張感がでて引き締まります。こういうところに古典音楽の奥深さを感じますね。



同じカテゴリー(古典音楽)の記事
柳節の「やんなじ」
柳節の「やんなじ」(2013-11-07 11:12)

今風節
今風節(2013-02-19 01:23)

呑み
呑み(2009-08-19 01:39)

課題曲稽古中
課題曲稽古中(2009-06-12 01:30)


Posted by takachiyan at 10:32│Comments(2)古典音楽
この記事へのコメント
福原さん、こんにちは、ご無沙汰しております。

この技のこと、初めて聞きました。興味深く読ませていただきました。
御前風の多くの曲で使われているんですね。

今晩、いろいろな先生方の音源で研究してみます。
Posted by くうふう at 2010年05月30日 12:29
くうふうさんコメントありがとうございます。これは野村流の歌にはよくでてきますが安富祖流はどうなんでしょう?是非研究してブログに載せて下さい。
Posted by 福原 敬 at 2010年05月30日 12:36
※このブログではブログの持ち主が承認した後、コメントが反映される設定です。
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。