2009年08月01日

礼儀作法

昨日の琉球舞踊の重要無形文化財の祝賀会で沖縄芸能連盟顧問の崎間麗進先生が乾杯の音頭を取られました。

そのご挨拶の中で礼儀作法についてふれられていました。
その内容は近年の実演家の方の礼儀作法の乱れがあるようだとおっしゃっていました。
例えば、挨拶もしない、楽器をまたいでいく、三線を杖代わりに使う等。
実演家の先生方には演奏技術だけでなく是非それらの礼儀作法をしっかり指導していただきたいとおっしゃっていました。

崎間先生のおっしゃる通りで、私も気をつけなければいけない所があります。
言葉遣いや挨拶等失礼ではなかったかなと思うことがあります。
注意を受けたこともありました。
それとこちらが挨拶をしても返さない方が結構います。

あと崎間先生のお話の中に戦前の大芸能家玉城盛重師匠について触れられ、玉城盛重師は琴(筝)も教えていたが弟子は稽古を始める前は琴に向かってお辞儀をしていたとおっしゃっていました。
私はこれは正直疑問符がつきますがどうなんでしょう?
楽器に対してではなくこれは師匠に対する礼や芸能に対する畏敬の念ではなかろうかと思うのですが。そのあたりをもう少し詳しくおっしゃっていただければなと感じました。
あくまで私の考えですが楽器を大切にして作法を守らなければならないのはあたりまえですが楽器はあくまで道具ですので人と対等や上にはならないと思いますが皆さんはどう思いますでしょうか?

礼儀作法は伝統芸能の大事な要素ですのでしっかりと身につけなければならないと感じた次第です。



タグ :礼儀作法

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Posted by takachiyan at 08:56│Comments(5)伝統芸能
この記事へのコメント
楽器に礼をする点において師匠から教えられたことがあります。

去年のコンクールでの練習の時だったのですが。
舞台から入場して審査員席に礼をしてから演奏始めると思うのですが、
その時の礼は、「あくまで楽器に対しての礼をしなさい。」と教えられました。

それは、審査員はあくまでいないものとし、これから演奏する楽器に対して
「無事演奏できますように。」との願いをこめての礼だと教えられました。

確かに、師匠への感謝の気持ちは常に持っておかなければいけないと思います。ですのでこの礼というのは、師匠・楽器両方に対してのものだと自分は感じます。

補足ですが、アイヌ民族の楽器に「トンコリ」という楽器があるのですが
その楽器は人に見立てられていて、その楽器の中には心臓にあたる石が入っています。関係するかはわかりませんが、昔、三線等の楽器を床の間などに飾ったということは、楽器に対する尊敬・感謝の意味合いがあったのではないでしょうか。
Posted by matakyon at 2009年08月02日 08:06
なるほどー。
そうなんですか。私は楽器に対しての礼までは教えられたことないですね~。さすが新城先生です。
昔は家屋敷には「ヒヌカン」同様各場所に神がいて床の間にも「床の神」がいると言われていたそうですが、三線等はいわば神具に見立てられていたかもしれませんね。
うちの親父は「サンシングヮー」と言ったら怒ります。「ウサンシン」だそうです(笑)。
太鼓は神との意思疎通を図る楽器とされ場を払い清めるといわれていますので神聖な楽器なんですね。
素晴らしいコメントありがとうございました。
Posted by 福原 敬福原 敬 at 2009年08月02日 11:39
始めまして♪

私はお茶(茶道)をしています。
祖母、父、そして東京でもうお一人(当時88歳)の3人の師の元、学びました。
茶道においても道具を拝見する前には必ず一礼をして拝見します。

道具に対する尊敬・感謝・・・通ずるものがあり、嬉しく思いました。

ありがとうございました♪
Posted by 南南 at 2009年08月12日 12:58
南さんコメントありがとうございます。
道具には魂が宿ると言いますね。小さい頃から物を大切にしなさいと言われてきたのに日常生活では忘れてしまいがちです。
茶道についていつかご自身のブログで紹介なさってみてはいかがでしょう?
沖縄の伝統文化は日本の伝統文化から強い影響を受けていますので興味があります。
Posted by 福原 敬福原 敬 at 2009年08月12日 13:50
南さんすいません。
茶道のことブログに書かれてますね。拝見させていただきました。
Posted by 福原 敬福原 敬 at 2009年08月12日 17:28
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