筝曲「春の海」

takachiyan

2010年01月09日 10:52

お正月には必ずと言っていいほど耳にする筝曲「春の海」。
筝(琴)と尺八の二重奏で耳に馴染みやすい日本的なメロディーの日本の代表的な名曲ですよね。

筝と尺八の掛け合いの演奏はまるでアドリブ演奏のようなジャズをほうふつさせます。そのような曲調でも日本的な情緒があります。
昨日、生演奏で聴いた印象は筝の音色音量が沖縄の筝と違うなとおもいました。
楽器自体は同じのようですが爪が違うようです。

作曲者の宮城道雄先生は日本を代表する演奏家です。邦楽に洋楽の要素を取り入れ当時衰退ぎみだった邦楽を再び隆盛させたそうです。「春の海」がジャズっぽく聴こえたのはそのためでしょうか?
8歳のころ失明しましたがその後の努力でなんと11歳で免許皆伝になったそうです。その後数々の曲を作曲し邦楽に洋楽の要素を取り入れ新風を巻き起こしたそうです。「春の海」は昭和4年の作曲です。1956年に不運にも列車から転落し亡くなったそうです。
もともとの姓は「菅」でしたが結婚して妻の生家の「宮城」を名乗ったそうです。
詳しくは宮城道雄先生のホームページをご覧下さい。

「宮城」ですので沖縄と何か関係あるのかと思い聞いてみましたが、関係はないとのことです。
少々残念。

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