伊差川世瑞先生、世禮國男先生の足跡を訪ねて

takachiyan

2009年11月24日 19:16

野村流音楽協会創立85周年記念事業の一環として伊差川世瑞先生、世禮國男先生の足跡を訪ねてと題して両先生の功績を讃え偲ぶ足跡めぐりが11月22日に行われ参加しました。
*画像は全てクリックすると拡大します*
伊差川世瑞(いさがわせいずい)先生、世禮國男(せれいくにお)先生はご承知の通り現在使われている野村流声楽譜付工工四を著し発刊した人物でありその功績は偉大です。
声楽譜付工工四のおかげで野村流の歌三線が正確に習得でき私たちは大きな御恩を受けています。

宜野湾市真志喜にある王府オモロの伝承家の安仁屋家を訪ねました。
王府オモロとは首里王府の行事等で謡われた祭祀謡で主取(ぬしどり)と呼ばれる専門職の役人により管理伝承され謡われていたそうです。現在5曲のオモロが伝承されているそうです。

15代目主取の安仁屋真昭(あにやさねあき)氏(写真奥左側の方)が王府オモロ、安仁屋家屋敷、世禮先生のことなどをご説明されました。
世禮國男先生は読谷山(ゆんたんざ)尋常小学校勤務のころ読谷山(現在の読谷)から雨の日も風の日も自転車で軽便鉄道嘉手納駅に行き鉄道で真志喜まで行って安仁屋家に週三回通いオモロを書き写していたそうです。作詩家でもあった世禮先生の詩にはオモロの影響があるそうです。

屋敷跡の敷地内にある当時のままのフクギです。








那覇市若狭の旭が丘公園内にある野村流始祖先師顕彰碑です。
1962年建立。琉球政府文化財保護委員会の協力斡旋で野村流音楽協会、野村流古典音楽保存会の両団体によって建立されたそうです。
碑には野村流始祖野村安趙(のむらあんちょう)翁をはじめ松村真信(まつむらしんしん)、桑江良真(くわえりょうしん)、城間恒有伊差川世瑞世禮國男の各先師の写真が飾られ顕彰されています。

参加者一同碑に向かい一礼をして次の目的地へ向かいました。


その2へ続きます
関連記事